赤ちゃんの紫外線対策って?


赤ちゃんの英語教育海や山で、真っ黒になって遊ぶ…。それは、映画「ALWAYS三丁目の夕日」に描かれた昭和30年代には当たり前の子供たちの夏の風景でした。夏休み明けには、日焼けを競うようなコンテストもありました。それから、50年。一時期、若者の「ガングロブーム」はありましたが、紫外線がシミやそばかす、場合によっては皮膚がんの原因にもなる…ということがかなり周知のこととなり、今では肌を焼く…というのは、NG。年ごろの女性だけでなく、小学生の女の子からお年を召した女性や、若い男性までが日焼けを気にするようになっています。そしてこのところ、赤ちゃんの紫外線対策にも大きな関心が寄せられています。


赤ちゃんの日光浴って必要なのでは?

太陽の光を浴びることは、大事なことです。適度な日光浴は、骨や歯を作る際に必要なビタミンDの形成を促したり、体内の生活リズムを整えることに役立ちます。かつて赤ちゃんの日光浴は積極的に推奨されていました。しかし、1998年以降、母子健康手帳から日光浴を推奨するような文言はなくなり、その代わりに「外気浴」という言葉が、用いられるようになっています。

日光浴のメリットよりも、長い時間日光にあたることによる、赤ちゃんの肌へのダメージの方が憂慮されたことが、「日光浴」→「外気浴」への言葉の変化にみてとることができます。強い日差しはなるべく避けて…、でも新鮮な外の空気に赤ちゃんを触れさせてあげましょう…という意味合いが「外気浴」という言葉の選択に込められています。


紫外線による肌へのダメージ

一時的なダメージとしては、皮膚が弱く薄い赤ちゃんは、大人よりも短い時間の日焼けで、肌トラブルを起こすことが挙げられます。赤くなって熱を帯びたり、ひどい場合は水ぶくれになったり…。赤くなってもすぐにひいていくようならあまり問題はありませんが、赤みが強く広い範囲にわたっている、水ぶくれができている…などの症状があれば、日焼けというよりは、やけどのような状態になっているので、できるだけ早く患部を冷やすことが必要になります。この場合でも、急いで流水をかけたりするのは刺激が強すぎます。冷たい水にぬらしたガーゼなどを優しくあてて冷やすようにするとよいでしょう。また、日焼けした肌は、乾燥しているので、症状が落ち着いたら、保湿をすることも大切です。元気がなく脱水症状が疑われたり、あまり症状がひどい場合は、早めに専門医に見てもらいましょう。

長期的なダメージとしては、紫外線の肌への蓄積が指摘されています。大人になって、急に紫外線対策を始めても、幼いころから浴びてきた紫外線が、リセットされるわけではありません。その結果、長期に渡って紫外線対策を行ってきた人に比べ、そうでない人は、シミ・そばかすといった肌トラブルを起こしたり、皮膚がんに罹る確率が高くなってしまうということがわかっています。


赤ちゃんの紫外線対策はどうすれば…?

赤ちゃんの肌は、とても繊細です。そのため、できることなら日焼け止めクリームは使いたくない…と考えているママは多いと思います。大人の日焼け止めクリームをそのまま用いるのは、控えなければいけませんが、低刺激で添加物の入っていない、赤ちゃんの肌に優しい安全なものが手軽に入手できるようになってきています。

赤ちゃん専用のものを使う場合でも、肌の状態には個人差がありますので、目立たない部分に少量塗ってみて、アレルギー反応を起こしたりしないか試してみたり(パッチテスト)、不安な場合は、皮膚科の専門医に一度相談しておくと、より安心かもしれません。

ちなみに、日差しが強く紫外線量も非常に多いオーストラリアでは、皮膚がんに罹るリスクを下げるため、外出する時には子供に日焼け止めクリームを塗ることが法律として定められているそうです。

日焼け止めクリームを用いる以外の紫外線対策としては…以下のようなことが考えられます。
1.    できるだけ陰を利用する
2.    帽子をかぶせる
3.    ベビーカーなどの場合は、シェードを使う
4.    日差しの強い時間帯(10時~15時くらい)をなるべく避ける
5.    UVカット機能のある上着を着せる…など。


赤ちゃんと楽しい夏を過ごすために…

炎天下に赤ちゃんと外出するのは、さすがに考えものですが、時間帯を選んだり、紫外線対策をきちんとすることで、初夏~夏の気持ちのよい季節を家族で楽しむことは可能です。紫外線が怖いから…といって、お日様が出ている間は、外に連れて行かない…というのは、現実的ではありません。

赤ちゃん連れの外出は、いつの場合も無理なスケジュールは禁物ですし、気を付けなければならないことはたくさんありますが、肌に合った紫外線対策をしながら、いよいよ本番の開放的な季節を、一緒に楽しみたいものですね。