電車・バスでは、ベビーカーを折りたたむべき?


190dd431b1a319057e2f5de7a571a87b_s赤ちゃんとのお出かけの時、ベビーカーは、とても便利です。持ち物が多くなりがちな赤ちゃん連れの外出ですが、買い物をしてさらに荷物が増えても、ベビーカーに備え付けのネットに入れて、運ぶこともできます。素敵なデザインも増えています。だっこやおんぶに比べて、ゆったりと寝かせたり座らせることもでき、そのまま眠ってしまっても、ママに大きな負担がかかることはありません。出産準備の際、一緒に購入する人が多いようで、6歳以下の子供を持つ7割以上の家庭が、ベビーカーを所有しているという数字が出ています。

いいことばかり…のように見えるベビーカーですが、公共交通機関を利用する際にトラブルの原因になったり、ベビーカーの利用者とそうでない人、双方にとって不愉快に感じるようなケースがしばしば起こっています。2008年6月にDIMESDRIVEが実施した8664人へのアンケートによると、電車・バスなどの交通機関において、ベビーカーのマナーが気になった経験がある人の割合は、「大いにある」「少しある」をあわせると、49%にもおよぶそうです。


国が後援!?「みんなで赤ちゃんを守ろう」キャンペーン

「みんなで赤ちゃんを守ろう」…ずいぶん大きなテーマのスローガンですが、これは、今年3月、国土交通省と消費者庁が後援し、東京都・神奈川県・横浜市・さいたま市…などの9都県市、JR東日本などの鉄道事業者24社局、全国ベビー&シルバー用品連合会などが実施者となって、鉄道での安全なベビーカー利用に関するキャンペーンを行った時の統一テーマです。

ポスターを掲示したり、ベビーカー利用者にパンフを配ったり、イベントを開催したり…。キャンペーン期間は、1か月ほどでしたので、あまり大きな効果は望めなかったようですが、(そんなキャンペーン知らない、という人も多いようです…。)ベビーカー利用者には、安全な利用の周知徹底を…、周囲の人にはベビーカー利用者への理解を求めるものでした。

裏を返せば、大きな手間と多額のお金をかけてキャンペーンをしなければならないほど、ベビーカーにまつわるトラブルが起きている…と言うことができるのかもしれません。

 

電車・バスでのベビーカー、折りたたまなければいけないの?

「ベビーカーを押したママたちが、ドア付近でおしゃべりをしていて、すごく迷惑だった」「ベビーカーに足を踏まれた」…や、ベビーカー利用者からは、「子供を連れていない女性に舌打ちされた」「いかにも迷惑そうな顔をされた」などという声が、ネット上に書き込まれることがあります。多少感情的な感じは否めませんが、折りたたむ前のベビーカーが物理的に大きなスペースをとるのも事実です。

ただ、ベビーカーは、基本的には、折りたたまなくても、交通機関に乗ってよいことになっています。赤ちゃんを連れて荷物を持った状態で、ベビーカーを折りたたむのは大変な作業ですし、危険でもあります。では、どうすれば、トラブルを回避できるでしょう。

もっとも有効な方法は…、やはり緊急の場合を除きできるだけ混雑時を避けて利用することでしょう。その上で、出入り口付近では、乗り降りの邪魔にならないようにする…とか、近くの人に「すみません。」の一言を添える…とか、同伴者が一緒の時は、できるだけベビーカーをたたむ…などの配慮があってもよいかもしれませんね。


国土交通省発表の、ベビーカーを利用して電車に乗る時の注意事項

基本的なマナー・ルールも押さえておきましょう。
1.    必ずシートベルトを締める
赤ちゃんのベビーカーからの転落を防ぐものです。
赤ちゃんは予想外の動きをすることがあります。
2.    段差や隙間に注意。
歩いていると気づかないような段差や隙間にベビーカーの車輪が挟まって、バランスをくずしてしまうことがあります。
3.    エスカレーターや階段ではベビーカーから赤ちゃんを降ろす
実際に赤ちゃんを降ろして階段を降りるのは大変ですし、危険なこともあります。できるだけ、同伴者や周囲の人に協力をお願いしたり、エレベーターを利用するようにしましょう
4.    駆け込み乗車は、絶対にNG
赤ちゃん連れの時に限らず、大変危険な行為ですので、ゆとりをもって、次の電車を待ちましょう。
5.    ホームや車内では、ストッパーをかけて。
ホームは、排水のため傾斜がついています。何かの拍子に動き出したりして、事故につながることのないよう、ストッパーをかけることを習慣づけましょう。


「ちょっと気づかう、そっと見守る」

赤ちゃんがベビーカーで、すやすや眠っていたり、にっこりするだけで、その場の空気が柔らかくなって、思わず微笑み返してしまった経験を持つ人も少なくないでしょう。目が合うと思わず、もっと笑顔が見たくなってあやしてみたり…。

JR東日本作成のポスターに「ちょっと気づかう、そっと見守る」というコピーが添えられています。ちょっとした配慮や思いやりで、同じ状況でもずいぶん感じ方は違ってきます。特別なルールなどなくても、お互いの譲り合いで、ベビーカーの利用者もそうでない人も、ともに気持ちのいい空間を共有できるといいですね。