水中出産とは何か?|長谷川潤さんも行った水中出産とは


水中出産は、自然に主体的に分娩する方法です昨年、モデルの長谷川潤さんが、出産したということで話題になった水中出産。でも、水中出産と言っても、ぴんと来ない人も多いのでは…。ということで、本日は、水中出産の内容についてご説明します。

水中出産とは

水中出産は、フランスのオダン博士らが提唱した出産方法で、体温程度の温水が入った出産用プールに入り、出産を行う方法です。この方法の根幹になる考え方は、アクティブバースと呼ばれています。

水中出産の根幹となる考え方~アクティブバース

「自然分娩」という言葉がありますが、現代の出産は、あくまで、現代の進んだ医療施設という余り自然ではない環境で、医師や助産師の指示に従って行われます。これに対し、アクティブバースというのは、産む側が、自由に、本能の赴くままに、主体的に分娩に取り組むことを良しとする考え方です。アクティブバースにおいては、助産師や医師は、あくまでサポート役に過ぎません。

アクティブバースでは、誰の指示も受けず好きな姿勢で赤ちゃんを産むことができますし、陣痛時の対応にも決まりはなく、呼吸法等とも無縁です。自由に歩き回ったり食事をしたりお風呂に入ったりと自分の好きなように陣痛を過ごし、本来生き物に備わった自然な力により出産します。本日のテーマである水中出産は、このアクティブバースという考え方に従った出産法なのです。

水中出産の長所

本来リラックス効果があり、陣痛を和らげると言われている温水内で、何をどうするという決まりごとなく、自由な姿勢で、開放感を感じつつスムーズにお産ができるというのが、水中出産の最大の長所です。病院によっては、パートナーも一緒にプールに入りサポートをすることが出来ます。赤ちゃんにとってもストレスの少ない出産方法と言われています。

水中出産の短所

温水プールに入ると、通常よりも体力の消耗が激しく、結果として、陣痛が弱くなるケースがあります。また出血量が増すリスクがある等も短所と言えるでしょう。また、費用の面では、通常の分娩費用に追加となります。追加費用の額は病院によって差異が大きく、1~2万円から数十万円と言われています。

水中出産の課題

水中出産の場合、水中にばい菌等あると、感染症のリスクがありますので、温水の管理は重要ですし、出産時の大量出血や胎児の異常などにタイムリーな対応が出来る体制も必要です。水中出産用プールを持ち、上述リスクに対応できる体制を整えている病院が、少ないというのが、日本の現状であり、課題といえるでしょう。

水中出産を選択するかどうかは、個人の意思次第です。アクティブバースの考えに賛同し、できる限り医療の力を借りずに、自らの力で、自らの本能に従い、分娩したいという方には、適している出産方法でしょう。(言うまでもありませんが、そもそも水の中にいることが苦手な人は、かえって不安が増大しますので、向いていません)