抱っこひも事故の原因は、ネットでの購入?!


dakkoスリング…。エルゴ…。
男性や、既に子育てを終えた世代の人にとっては耳馴染みの薄いワードかもしれませんが、赤ちゃんのお世話真っただ中のママや、出産準備を始めているプレママ達なら、「ああ…、あれのことね。」…と、すぐにイメージできる人が殆どではないでしょうか。

スリングやエルゴは、抱っこやおんぶの時に欠かせない赤ちゃん用品の一つ。
忙しいママは、いつまでも赤ちゃんだけにお付き合いしている事は出来ません。おんぶしながらお料理をしたり、お掃除をしたり。日々のお買い物や、保育園までの送り迎えの時には、抱っこをしながら、歩いたり、電車やバスに乗ったり…。

抱っこひもの何より良いところは、両手が使える事。赤ちゃんのいるママたちの必須アイテムの一つです。最近では、自分の生活スタイルにあったものを、洋服のアイテムを選ぶように選択できるほど、可愛いものから、スタイリッシュなもの、また男性も使い易いようなものまで、種類も豊富になってきています。その一方で、抱っこひも使用時の事故の報告も増えてきています。


抱っこひもにまつわる事故(東京都のケース)

昨年末、東京都は「抱っこひもの使用時における、乳幼児転落事故防止に関する安全対策の提言」を纏めました。東京都が把握するだけで、昨年までの5年間で、抱っこひもの使用時に赤ちゃんが転落する事故が117件。その中で、入院を必要とする重症のケースが27件もあったそうです。抱っこひもをしている状態で、前かがみになったり、靴ひもを結ぼうとしたりした際に、落ちてしまった…というケースが多かったようです。しかし、これは、都に報告された数字のみですので、氷山の一角だと考えなくてはいけません。決して他人事ではありません。

事故が起きやすい現代ならではの背景として、東京都は消費者のネット利用が増えた事を挙げています。以前も、通信販売はありましたが、いわゆる「店頭販売」が主流。お店で店員さんから、使用方法等を説明してもらったり、実際に商品を手にとって、自分に合うか、強度はどうか、などを確認しながら購入する事が殆どでした。それに対し、現在の購買行動パターンとして代表的なのが、ネットのクチコミサイトを利用して、商品情報を収集し、オンライン販売で、商品を購入するというものです。現在では、全体数の約40%を占めているそうで、中には、正規品ではないものを正規品と偽って販売している悪質なケースも報告されており、赤ちゃんの全体重を支えるものだけに、通常のファッショングッズの購入と同じ感覚で購入すると危険な場合もあります。

今後、都としては、製造業者に商品構造やデザインの検討を求めたり、正しい装着方法の分かりやすい取扱説明書等や動画の作成を求めていくと同時に、消費者への注意喚起の方法として、SNS等を用いた情報発信などにも力を入れていくそうです。