子宮外妊娠と性感染症の関係


コンドームの利用は重要です子宮外妊娠は、文字通り、子宮以外での妊娠を意味します。

子宮外妊娠の殆どは、卵管内での妊娠です。この卵管内での妊娠をおこしやすいのが、母親が卵管炎を患っている場合です。卵管炎を母親が患っている場合、卵管に炎症があり、癒着なども起こっており、受精卵が、子宮に移動出来ない恐れがあります。

この卵管炎の主要な原因は、クラミジア・淋菌などの性感染症です。クラミジア・淋菌などは、コンドームをつけずに行った性交渉、オーラルセックスによって感染をします。
厄介なことに、この卵管炎には、自覚症状がない場合が多いのです。また、更に一度出来た癒着は、元には戻りません。
コンドームを付けずに行った性交渉時に感染、全く自覚症状なく過ごしてきたが、いざ子供を授かる、赤ちゃんが欲しい時になって、上述のような子宮外妊娠になったり、不妊症になったりする…というようなことが実際起こっています。

こういったリスクについて認識をする事は、重要です。保健体育の教科書では、性感染症・エイズとその予防…という項があるのですが、認識は薄く、コンドームを使用しないことを容認する社会的な雰囲気もあるように思います。
栃木県は1月14日に、宇都宮大にて、同大1、2年生向けに「妊活セミナー」を初めて開催し、卵子の老化や性感染症(STD)、人工中絶などのリスクを周知することとした…との報道がありました。この動きは、恐らく上述のような状況への対策なのだと思いますが、少々遅すぎるかもしれません。高校卒業時の性体験率は、既に4割にも達しているのです。つまり、リスクを回避するには、もっと早い段階で、周知徹底を図り、性交渉時にコンドーム装着はあたりまえ…という意識を醸成する事が必要なのではないでしょうか。