卵子凍結って現実的?


 

卵子凍結とは、将来の妊娠に備え、若いうちに卵子を凍結して保存することです。

卵子凍結の背景
晩婚化が進み、結果として子供をもつ時期が遅れています。日本における高齢出産(35歳以上で初めての出産を迎えること)は全体の25%程度ですが、37、38歳頃を境に妊娠率は急激に下がり、40~44歳の女性で出産しているのは僅か4%、40代の不妊治療の成功率は10%以下と、年齢があがるにつれ妊娠・出産が難しくなります。そこで、パートナーはまだ決まっていないが、若いうちに卵子を凍結して保存することにより、そういったリスクを回避したいという要望が、健康な独身女性の間で強くなってきました。

卵子凍結についての動向

こういった要望に応え、昨年8月に、日本生殖医学会は、卵子凍結を健康な独身女性にも認める方針をきめました。
この方針をうけて、カウンセリング、採卵、保管を行う所謂「卵活」ビジネスが活発化してきています。

卵子凍結の課題

卵子凍結を行った場合、結果として、この保存した卵子を使って「体外受精」を行う事になりますが、20代でもその成功率は2割程度、年齢が高くなれば、更にその確率は低くなると言われています。
また、卵子凍結の初期費用は一般的には、60万円程度、年間保管量は1個1万円程度かかりますので、10個保存したとしたら年間10万円は必要になります。勿論、パートナーが見つからなければ、保存した卵子は使えません。(将来的には、パートナーが見つからない女性を対象とした精子の売買という事になるのかもしれません)
また解凍した卵子が全て使えるわけでもありません。

まとめ

卵子凍結については、技術、費用等の点でまだ課題は多い状況です。しかし、社会情勢から晩婚化の傾向は今後も続くとすれば、卵子凍結は、女性が妊娠・出産の為に「結婚や仕事に妥協する事」から解放し、自由なライフスタイルを獲得する有効な方法となりえるかもしれません。
いずれにしても、体調を整え、検診等を定期的に受け、正しい情報を得て、ポジティブな選択をする…妊娠・出産に対して真剣に向き合うことが求められているのではないでしょうか。