『いいママプレッシャー』って何?


妊娠6ケ月長い妊娠期間を経てやっとわが子に出会えた瞬間は、ただただ嬉しくて、それだけで幸せ…。でもそれは、長い子育てのスタートでもあります。出産前に自分が描いた理想どおりにはいかない現実と、向き合う事も増えてきます。

そんな中、ママたちが感じてしまうのが、「いいママプレッシャー」。先日、NHKの情報番組「あさイチ」でも取り上げていましたが、アンケート結果によると、その90%以上が「自分はいいママではない」と感じ、また、約70%のママが、「もっといいママにならなければ…」といういわゆる「いいママプレッシャー」に悩んでいると回答しています。番組に寄せられた反響も大きかったようで、関心の高さが伺えます。

子どもを育てるのは、経済的にも、物理的にも、そして精神的にも大変なこと。長い時間とエネルギーが必要とされる大仕事ではあります。でも…なぜ今、そんなに多くの人が、プレッシャーを感じてしまうのでしょう。プレッシャーから解放されるにはどうすれば?


働くママの悩み、そして…専業ママの悩み

フルタイムで働く女性はどんどん増加し、出産年齢も上がってきている中、仕事が充実し始めたころと、出産・子育てが重なる人も多いでしょう。仕事を続けながら頑張っているママは、「大切な時期に子どもに向きあえていないのではないか…」「もっと時間をかけて、手をかけて料理を作るべきなのではないか。」「スキンシップが足りていないのでは…」と悩み、自己嫌悪に陥ってしまうケースもあるとか。

その一方で、専業ママは悩みがないかと言えばそうではなく、「専業ママなのに、充分な事がしてやれていないのでは、ないか…」「いつも笑顔でいなければいけないのに、イライラしてしまう自分は、ダメなのでは…。」「働きながら子育てしている人よりも、もっとちゃんとしなくてはいけないのに…」と思い悩んでしまうことがあるようです。


「いいママプレッシャー」から解放されるヒント

プレッシャーとは「圧力・精神的重圧」のことで、通常は、他者や、いわゆる世間…というものから感じるわけですが、今回のアンケートで注目したいのは、「誰から、いいママプレッシャーを感じますか?」という質問に対して、夫・姑・ママ友などを大きく引き離して、「自分の価値観」と答えたママが50%を超えていたという事です。そして、その悩みに気づいている夫は、全体の4分の1程度という結果でした。

誰かに言われるわけでもなく、「こんなママ・女性でありたい」「こうでなければならない…」と自分が思い描く理想のイメージと現実のギャップに、一人で苦しんでいる…という構図が見えてきます。でもそこに、何か解決の糸口がありそうです。


現代の子育ての難しい所

雑誌・TVなどでは、「第一線で働きながら、保育所やベビーフード等を上手く利用しながら子育てに奮闘するママ」や、また、一方で、「自ら野菜をそだてて、離乳食も一つ一つ手づくりする専業ママ」など、いわゆる「頑張っている、素敵なママ」の特集をよく目にします。子育ての工夫や日々の食事等を紹介するブログも沢山あります。こういった情報は、ここ10年ほどの間に、急激に増加してきています。

初めて子育てをするママは、不安が大きい為、情報番組やサイト・子育てに関係したSNSなどにアクセスする機会を持つ事が多いようです。でも、そういう中、自分でも気付かないうちに、正しい情報を知って安心を得る…という元々の意図からは外れて、「自分はこんなには出来ていない…」、「もっとちゃんとしないとママ失格なのではないか」と、落ち込む材料を集めてしまっている…という事が指摘されています。

「自分の価値観」から「いいママプレッシャー」を感じてしまうと回答した多くの人は、溢れるほどの情報によって、いつの間にか「デキる母親」のステレオタイプなイメージを作り上げ、自分と比較してしまっているのかもしれません。

「いいママプレッシャー」を感じ辛い場合は、意識的に情報番組・SNSなどから少し離れてみませんか。そして、パートナーにも悩みや不安を話してみましょう。75%の夫は妻のいいママプレッシャーに気づいていないわけですから、積極的に相談してみると、案外ママとは違った視点が得られるかもしれませんし、一人で抱え込まない分、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。