高齢出産のリスクに負けないで!!


高齢出産高齢出産とは、初産が35歳以上の場合を指します。男性と同じような勤務条件で働く女性が増えた結果、かつては、「結婚適齢期」や「出産適齢期」と考えられていた20代半ばが、仕事がやっと充実し始める時期と重なり、結婚や出産がだんだん後ろにずれる形になっていています。そして、それにつれて「高齢出産」に臨む女性の数も急激に増えてきています。初産の年齢は、2011年現在で、30歳を超えており、35歳以上で出産に臨む女性の割合は、全体の約25%になっています。

高齢出産をした有名人

最近は、ニュースやワイドショーでも有名人の高齢出産の話題を耳にする事が多くなってきました。江角マキコさんは、38歳で出産。他、黒木瞳さん37歳、田中美佐子さん43歳、ジャガー横田さん45歳、坂上みきさん53歳などなど…。こういったニュースは、これから高齢出産に臨もうとする女性にとって、励みになりますね。ちなみに、ギネス記録を紹介すると、66歳のスペイン女性が最高齢出産記録だそうで、日本人としては、60歳が最高齢。(ただしこれらのケースはいずれも第三者からの卵子提供を受けており、現在日本国内での卵子提供による体外受精は認められていません。)子供を産みたい・育てたいという強い気持ちが、高齢出産に臨む女性たちを支えています。

 

高齢出産のリスク:妊娠高血圧症候群

高齢出産を考えるとき、年齢が上がるほど、様々なリスクが伴うということは、知っておかなければいけません。一つには、卵子の質が低下して、その結果、胎児の染色体異常が確率的に高くなってしまうという事があげられます。ダウン症はその一つです。

また、高齢出産の場合、「妊娠高血圧症候群」(かつては「妊娠中毒症」と呼ばれていたもので、2005年に日本産婦人科学会が名称を変更しました。)になりやすいという調査結果が報告されています。妊婦の10%が罹ると言われており、もともと高血圧や腎臓病の等の持病がある人や、肥満の人は、なりやすい傾向がありますが、特にそういった状態に無い女性でも、高齢出産の場合、「妊娠高血圧症候群」になる確率は高まってしまうのです。

高血圧くらい…と安易に考えがちですが、重症化した場合、妊婦がけいれん発作を起こしたり、脳卒中になる事もありますし、胎児の発育が遅れたり、低酸素症にかかってしまう事もあります。出産時に母子の生命を脅かす事にも繋がりかねず、早期の治療、丁寧な経過観察が必要です。


高齢出産と血圧のコントロール

妊娠中、定期健診に行くと、必ず血圧測定をし、母子手帳に記入してくれますね。それは、4週間に1回だったり、2週間に1回だったり…毎日の事ではありません。検診時に顕著な問題が無くても、高血圧傾向にある人は、急激に血圧が上がる事もあります。リスクが高いと診断された妊婦の方は、自宅で毎日計る習慣をつけましょう。突然むくみが出たり、急な血圧上昇がみられた時は、次回の検診を待たず、病院に連絡をしましょう。

日常生活としては、通常の高血圧対策と同じですが、やはり塩分控えめな食事を心がけたいですね。妊娠高血圧症と診断された場合は、塩分摂取量を一日7~8g程度に押さえたいものです。ハーブや、出汁、酢や柑橘類をうまく使うと、塩分を減らしても、物足りなく感じる事無く、美味しく頂けます。また、ストレスは交感神経を刺激し、血圧上昇の原因にもなりますので、よく言われる事ではありますが、ゆったりとした気持ちで、過度なストレスをため込まない生活を心がけましょう。

 

高齢出産の良い点

心配なことが少なくない、高齢出産ですが、いろいろな経験を積み、経済的にも安定傾向にある中で、子供を迎えられるのは、高齢出産の良いところ。決して、悪い事ばかりではありません。上手く体調管理をし、不安やリスクを減らす努力をしながら、赤ちゃんに出会うその日を迎える準備をしていきましょう。

高齢出産は、リスクを伴いますが、精神的に、また経済的に豊かで成熟した状態で子供を持つ事が出来る…という良い点もあります。リスクに負けず、無事な出産を!!