男性不妊:35歳は精子の曲がり角?


男性不妊ライフスタイルの変化と共に、不妊に悩むカップルが以前より増えている事が報告されています。よく言われる原因に、女性の社会進出による晩婚化があります。つまり、妊娠・出産に適齢期と言われる時期が、丁度仕事が面白くなる時期と重なるため、子供を持とうとする時期が後ろにずれ込み、35歳前後となる傾向があります。いわゆる高齢出産です。そして、その頃には、20代前半にくらべ卵子の質が低下し、その結果妊娠しにくくなっている…という事が指摘されています。

不妊を考える際、女性の側の問題がよく取り上げられますが、女性の側に原因がある場合が約40%、男性側が原因の不妊が全体の約4分の1、そして、女性・男性双方に原因がある場合が約4分の1程度あると言われています。つまり、約半分は、男性サイドにもなんらかの原因があると考えられています。


精子も35歳から受精能力が低下:産経ニュースより

今年4月に日本産婦人科学会で行われた、独協大学大越谷病院の岡田弘教授の研究グループの発表によると、男性の精子の受精能力も35歳を境に低下する傾向がある事が明らかになりました。


男性不妊の原因

男性不妊の原因は様々で、精子そのものに異常がある場合や、精子の通り道である精管や尿道に問題がある場合などがあります。しかし、最近では、特に器質的な異常が見当たらないのに、勃起障害など性交そのものに障害が起きたり、精子そのものに異常がみつかることがわかっています。

一つの要因としてにライフスタイルに問題があるケースがあります。アルコールやタバコを過剰摂取、運動不足、食生活の乱れ、スマホやPCなどの過度な使用も指摘されています。

また、大きなストレスが続くと、常に交感神経が優位に働く緊張状態が解けず、本来副交感神経がつかさどるべき「勃起」というシステムがうまく働かずに性交渉に障害が起きてしまう事もあります。


不妊症の治療

不妊症はその原因・症状に応じ、治療方法さまざまです。子供を望んでいるのに、なかなか授からない場合は、不妊治療専門の診療科を受診し、何が原因なのかを明確にした上で、治療法を選んだり、場合によっては体外受精等の選択肢も考えていくのがよいのではないでしょうか。

何が真の原因かもわからないまま、それぞれがパートナーに問題があるのではないかと、相手を責めたり、また過度に気持ちが落ち込んだり…と、二人の関係がぎくしゃくしてしまうという不幸な状況になってしまう事も少なくないようですが、結果的により多くのストレスをため込む事となり、妊娠にとっては大きくマイナスの環境をつくってしまうことになってしまいます

性交渉をかさねても、望む妊娠に至らない…というのは辛いとおもいます。適切な診断のもと、専門家のアドバイスを受け、冷静に二人で共に治療方法・対処方法を模索していきましょう。二人で協力しあって行くことが、時間もかかり、精神的にも決して楽とはいえない不妊治療に取り組んでいく上で、なにより必要なことだとも言えるでしょう。