計画出産とは? 計画出産の方法と留意点


計画出産「赤ちゃんは、自分が生まれたくなったら、生まれてくるのよ…。」などという表現を聞いた事はありませんか? 確かに、母子ともに健康上のトラブルなどがない場合、満期産と呼ばれる37週~40週の頃に自然に陣痛が起り、出産へと繋がっていきます。

一方、現在アメリカでは、3人に1人の妊婦さんが計画出産(帝王切開になる場合もあります)を選択しており、オーストラリアの研究でも、30%程度の妊婦さんが計画出産を行っているという報告があります。そして、その数は、年々増加する傾向にあるようです。日本では、自然分娩で出産する妊婦さんが圧倒的に多いですが、今後、計画出産を選ぶ妊婦さんも増えてくるかもしれません。


計画出産とは

計画出産(計画分娩)とは、自然な陣痛を待つのではなく、人為的に出産日を決めて、分娩の誘発を行い、出産をする事です。それには、大きく分けて二つのケースがあります。

一つは、母体の健康を守るためや赤ちゃんの健全な発育のためなどの、医学的な見地から計画出産を選択する場合です。予定日を過ぎても陣痛が始まらず赤ちゃんが出てこない場合は、赤ちゃんがお腹の中で育ち過ぎ、母体にも赤ちゃんにも大きな負担がかかります、その場合、予定を決めて、早い段階で分娩を誘発する事が望まれます。逆に、子宮胎児発育遅延の場合は、そのままお腹に赤ちゃんをとどめても、成長していかないので、自然分娩を待たず早めに計画出産をし、産んでから育てる…という方法を選択することになります。

もう一つは、妊婦さんやそのご家族等のご都合やご希望によって、出産の日を決める場合です。勿論、それまでの妊娠経過をみて、分娩を誘発する計画出産が母体や赤ちゃんにとって、デメリットとならないか…や、適切な時期はいつか…などを医師と相談するわけですが、その日でないと、家族が立ち会えない…とか、医師や看護師などの人出が少なくなる夜間ではなく、昼間に出産をしたい…など、妊婦さんの状況よって、その理由は様々です。レアなケースではありますが、どうしても○月に産みたいとか、占いで、○月△日がいいと言われたので、…なんていう理由もあるようです。


計画出産:方法

本来まだ陣痛が無い訳ですので、子宮口が充分開いていない事が多く、内診所見によっては、子宮口を広げる処置が必要となります。それには、生理食塩水の入ったミニメトロと呼ばれる小さな風船のようなものを子宮口に入れます。(殆ど痛みはありません。)
また陣痛を起こすためには、分娩監視装置を付けて、陣痛促進剤を点滴で注入していきます。そして、胎児を包んでいる膜を人工的に破り、分娩を誘発していく事になります。

この際、無痛分娩を希望される場合には、同時に、「硬膜外麻酔」を行い、経過を慎重に観察しながら、陣痛促進剤の量を調節していく事になります。


計画出産:まとめ

妊娠・出産の経過は妊婦さんそれぞれですし、複数回の出産経験のある方でも、一つとして同じ妊娠経過をたどることはありません。その上で、自分はどんな出産スタイルをとるのか、リスクも含めきちんと理解し、納得したうえで、考えていく事が大切です。

計画出産を望んでも医学的判断から、難しい事もあります。信頼できる医師とよく相談し、妊婦さんとそのご家族、そして赤ちゃんにとって一番望ましい、納得のいく出産のスタイルを選択していきましょう。