出生前診断の現状と課題


妊娠したら出生前診断について考えよう出生前診断とは、出産前に、超音波検査、血液検査、羊水検査などで、妊娠の確認、胎児の状況、先天異常や遺伝子疾患がないかどうかを調べえることです。羊水検査については、胎児の細胞を採取する際に母子身体に負担がかかり、感染症や、流産の原因となる等のリスクも僅かですがあります。

出生前診断の状況

これら従来の出生前診断に対して、2011年からアメリカシーノケム社が新しい方式の出生前診断を行っており、一般的に、新型出生前診断と言われています。この出生前診断は、妊婦の血液中の胎児に関連する遺伝子を調べ、胎児の染色体異常の診断を行うものです。従来の出生前診断に比較すると精度が高く、胎児への負担はありません。この新型出生前診断費用は20万円程度といわれており、羊水検査8万円~15万円と比較すると高額です。

2013年10月には、妊婦の血液検査と超音波検査を組み合わせた新たな出生前診断を、昭和大など6施設が始めることを発表しています。異常発見確率は約8割と所謂新型出生前診断に劣りますが、より安い費用(2万5千円程度)で行えるという利点があります。

出生前診断のメリット

出生前診断のメリットとしては、疾患や障害を事前に知ることにより、分娩時に万全の体制をとることができる、また分娩方法を自然分娩から帝王切開に変えるなど対応が可能等、胎児、母体の命に関わるリスクを減じることが出来る点です。

出生前診断に関わる倫理的議論

前述したように、出生前診断には、予め疾患・障害がある事知り、充分な準備が可能となり、胎児、母体の命に関わるリスクを減じるというメリットがありますが、一方、出生前診断結果を、人口中絶をするかどうかの判断材料とするケースが多く、議論の対象となっています。
出生前診断の結果、染色体異常により発症するダウン症等先天性疾患の可能性が高い場合、人工中絶することについて、出生前診断を受けることが、胎児の生きる権利を奪う、障害を持って生まれた子供の存在否定である、命は選別できるものではない…といった批判的な意見もあります。一方、障害を持って生まれた子供とその家族が、その後の治療、生活において直面する様々な試練を考えると、現実的な判断として尊重すべきという意見もあります。

出生前診断についてのまとめ

個人的には、出生前診断を受ける事、そしてその結果をどう受け止めるかは、画一的に判断できることではなく、夫々の家族が、置かれている環境下において、正しいと信ずる決定を下すべきと考えます。

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