妊娠中は、スポーツをしてもよいのでしょうか?


妊娠 スポーツ男性、女性、年齢を問わずスポーツを楽しむ人は増えています。スポーツを楽しみたいと思う気持ちは、妊婦とて同じ事。それまで行っていたスポーツを妊娠後も続ける人もいますし、妊娠してから、体重管理や気分転換を兼ねて、いわゆるマタニティースポーツを始める人が少なくありません。最近では、マタニティービクス・マタニティーヨガ、マタニティースイミングなど、「マタニティー○○○」というネーミングで、妊婦の方に向けたプログラムも、よく耳にするようになりました。ただ、普段とは違う体の妊婦。スポーツなら何でもOKという訳にはいきませんね。どんなスポーツが適しているでしょう?気をつけておくべきポイントはどんなことでしょう。

妊娠中のスポーツを始める時期

妊娠初期はつわりもあって、日常の家事をする事、体を動かす事が辛く感じられる人も少なくありませんが、体調が安定してくる頃には、妊婦の健康維持の為にも適度な運動はむしろ望ましいものです。体を動かさないと、太りやすくなったり、お腹が大きくなりすぎたり、またストレスをため込む事にもなります。原則としては、妊娠12週以降。妊娠経過に異常がないかどうか、メディカルチェックを受けた上で、妊娠中のスポーツは始めるようにしましょう。


妊娠中に効果的なスポーツ

スポーツの中でも有酸素運動で、しかも全身運動、そして楽しく続けられるものが望ましいと考えられています。競技性の高いスポーツは勿論、腹部に負担がかかってしまうようなスポーツ、転倒の危険性があるスポーツ等は、避ける必要があります。日本臨床スポーツ医学会誌に寄せられた産婦人科部会の発表によると、妊婦が運動を行う際、望ましい強度としては、心拍数で150pbm以下、自覚的運動強度としては「ややきつい」以下、が望ましいとしています。また、連続運動をする時は、自覚的運動強度としては、「やや楽」以下とする、となっています。つまり、簡単に言えば、負荷をかけ過ぎず、楽しく体を動かす…という事になりますね。「きつい…。」と感じたら、妊娠中は、運動をただちにストップするようにしましょう。ママが苦しいと感じる場合、子宮が収縮している事が多く、お腹のベビーも同じように「苦しい」のだと思ってください。


妊婦に適したスポーツ

有酸素運動が出来るエアロビクスやウォーキング、リラックス効果の高いヨガ、浮力を使うことによって体に負担がかかりにくいスイミング等が、妊娠中も続けやすいスポーツと言えるでしょう。ただ、どれも妊婦それぞれの体調や月数に配慮したプログラムが必要になります。自己流のやり方ではなく、適切な助言を受けられたり、急な体調の変化にも対応できるよう、資格をもったインストラクターの方がいつもそばにいて指導をしてくれる場所が安心ですね。


妊婦がスポーツを始める前には

かかりつけの産科主治医の先生に、「こんなスポーツをしようと考えているのだけれど…」と、伝えましょう。そして、充分なメディカルチェックを受けた上で、始めるようにしましょう。持病、合併症を持っていても、運動の種類・強度をコントロールする事で、マタニティースポーツをする事も禁忌事項ではなくなっています。赤ちゃんの成長と共に、体はだんだん重くなりますが、適度な運動で体と気持ちをほぐし、順調な妊娠経過をたどって出産のその日を迎えましょう。