赤ちゃんのうつぶせ寝は、デメリットばかり??


utubuse赤ちゃんの寝顔は、本当にかわいいもので、幾ら見ていても飽きないものです。すやすや眠る赤ちゃんのあどけない顔は、慌ただしく育児に追われる日常をも、一瞬忘れさせてくれる気がします。

でも、その赤ちゃん…。眠ってほしい時になかなかぐっすり眠ってくません。お腹一杯で、おむつも綺麗にしたはずなのに…。うつぶせにして寝かしてみたり、仰向けにしてみたり、横を向かせたり…寝かせ方一つでも悩みます。比較的よく眠ってくれる…とされる「うつぶせ寝」ですが、うつぶせ寝の赤ちゃんの事故の報告もあり、不安になっているママも少なくないようです。ネット上でも「うつぶせ寝」に関する質問が増えています。


うつぶせ寝による事故死

5年前、福島の認可外保育園で、当時1歳の赤ちゃんが「うつぶせ寝」のまま放置され、その結果窒息死した…という事件の裁判に関して、先日、判決が出されました。両親が施設経営者や保育士に損害賠償をもとめていたもので、判決としては、約5800万の慰謝料などの支払いが被告側に求められることとなりました。

判決によると、赤ちゃんを「うつぶせ寝」にしていたところに、上掛けとして毛布やバスタオルがかけられていたが、それらが呼吸を妨げることになり、窒息死に至ったという判断でした。「うつぶせ寝」だけが死亡原因ではありませんが、この判決を受けて、「うつぶせ寝」の危険性がこのところクローズアップされています。


うつぶせ寝のメリットと危険性

「うつぶせ寝」は良くない事ばかり?…というと、そうでもないようです。生後間もない赤ちゃんを仰向けに寝かせると、頭の後ろの形が平(いわゆる「絶壁」)になってしまうのに対し、「うつぶせ寝」にすると、まだ柔らかい赤ちゃんの頭が直接布団やマットレスに付かないので、頭の形が良くなる…と言われ、多くのママが「うつぶせ寝」を取り入れた時代もありました。それ以外にも、食べたものを吐きにくくなる…とか、肺が下側になることから、心肺機能が高まり、特に未熟児には呼吸や循環に良い影響を与える…という報告もあります。経験的に、仰向けにするよりも、よく眠ってくれる…と話すママも多く、ママの悩みの一つ、「夜泣き」も少なくなる…と言われています。

しかしながら、「うつぶせ寝」ならではの危険がある事は、やはりきちんと認識しておきましょう。「うつぶせ寝」の場合、仰向けに比べ赤ちゃんの顔の様子が見えにくいので、眠ったからといって、そのままにするのではなく、意識的に小まめに様子や顔色を見る必要はあります。また、寝具が柔らかすぎたり、近くにタオルやぬいぐるみ等があったりすると、何かの拍子にそれらが、スムーズな呼吸を妨げてしまう事もありますので、赤ちゃんが眠っている周りにはなにもおかない…というのが大原則です。自分で寝返りが出来るようになれば、そういった心配は少なくなりますが、少なくとも生後6カ月頃までは特に注意が必要です。

一方、首が座って頭を持ち上げられるようになってくると、起きている間の「うつ伏せ状態」は、赤ちゃんが周りを見渡そうと首を持ち上げた時に、首や背中、腰回りの筋肉が鍛えられる事にも繋がり、バランスよく身体の筋肉を成長させる効果があると考えられています。同じ体勢を続けるのは、負担がかかりますが、ご機嫌な時にしばらくうつぶせ寝にして遊んであげるとよいでしょう。

寝かせ方に限らず、赤ちゃんは大人が想定もしなかった事で、家の中にいても事故に遭う事があります。日々成長し、日々活動の幅も広がっていきます。機嫌良くしているから…或いは、ぐっすり眠っているから…といって、目を離すのではなく、他の作業をしていても、常に赤ちゃんの事を意識し、視界に捉えられるようにしておく事は、赤ちゃんのお世話をする大人の大切な仕事だと言えるでしょう。